
昨年から、いろいろ物欲が溜まっていて色々なものがノートのリストに上がっている。
その中で、本の部類もあってちょっとお高めの本で迷っているものが2冊あった。
それはこの二つ、
・トバログさんの「トバログペーパー」(4,400円)
・澤村洋兵さんの写真集「10」(TEN)(9,350円)
この2冊は、ことあるごとに迷っていたのだけど、先日の洋兵さんの動画を見てすんなりポチることができた^^。
まあ、トバログ本もいつか買うのは決めているので、無くならないうちに買うとしよう^^
で、その写真集が今日届いた。
洋兵さんのYoutube動画で、事前に色々な情報が入っていたので初めて見て驚く…ようなことはなかったけど、素直にいい本でした^^。
とってもいい。
写真をやってる色んな人が見ると、自分の写真歴に照らしていろいろなことが感じられる本だと思う。
この本を見て、いいなとか、悔しいなとか、これよくやったな…という感想を持ったので、
私の感想を書いておこうと思います。
…
この写真は、洋兵さんが写真を始めて10年の写真の記録になっている。
ということは初心者で始めた頃からの写真が載っているということ?
普通なら、写真者の頃の写真って、贔屓目に見たとしても写真集にまで載せたくない…と思うかもしれないんだけど、全編を見て見劣りするようなページはない。
洋兵さんがよく、「ダメな写真ってないと思う…」って言ってて、長くやってると私もそう思ってる。
そして、「写真は上達しない」とも。
写真の撮り方というのは、流行りのテクニックを習得したり、撮れる対象・機会が広がったりはしていくが、写真の本質的な部分は最初から決まっていて、そう簡単には変わらないということ。
だから、この写真集も最初から洋兵さんの写真になっているのかも。
ここで、私が思うのは、写真を始めた時、どれくらい美的な感覚その他の感覚があるか?
写真にのめりむ最初の1〜3年間は重要だと思っていて、
この時期に、猛烈な熱量で様々な写真を撮る機会がおとずれ、悲しいかなそれは二度と訪れない(気がする)。
だから、写真を始めた時に、どれだけ美的センスを持っているか?で、撮る写真は変わってくる。
この本の洋兵さんの経歴を見ると、
美容学生時代に賞をとりまくる…とか、バリスタの世界大会に出て初戦敗退する..、和食の料理人に弟子入りする…など、美的な感覚や考え向き合い方、どこまで突き詰めるめるか?などの経験が入っているのがよくわかる。
そういう素養を持って写真を始めていることが想像できた。
…
実は、洋兵さんが撮っている場所が、私が写真を始めた頃に撮りに行っていた場所と重なっていて、かなり複雑で面白く見ることができる。
私が撮っていたのは、この写真集のちょうど10年前。
同じような場所で同じような写真を撮っている(helloへも時々行っていたがすれ違い)。
しかし、当然この写真集のような写真が撮れていたわけでもなく、レベルもスケールも違うんだけど、同じ場所で撮られた写真にくやしいー^^って思うものがたくさんでした。
ここには、京都のスナップ、セットアップしたポートレート、祭り、鴨川、友達、彼女?イメージ的なもの…などいろいろな撮影をやっていて、スケールは違うものの、多くのものが自分の撮影と重なった。
だから、「あ、これやった」「ここまでやったのか」「いいな、こんな撮影したかった」など、自分の撮影体験と対比しながら見ることができて、とても楽しい。
自分はクライアントのいない商業的な写真を撮っていたことにいあとで気づくことになるが、
彼の周りの世界・交友の広さや関係、自分ができなかった撮影を見せてもらっているみたい。

…
また、製本についても良くて、
仕上げ製本?、完成型がとてもいいと思った。
デザインはもとより、この分厚さ、表紙の具合。
表紙は、普通ならもっと分厚く硬いものするのが普通だけど、ちょうどいい硬さと曲がりがあって見やすい。
表紙のタイル状の写真について、「こうしたい!」って無理言った…ようなことを言っておられたので、おそらく、この本全体がそういった洋兵さんの希望が入っているのだろう。
今後開催される予定の写真展でも、同じような希望を言っている..という話。
これを聞いて、神田うのさんを思い出した。
あるTVで、監修しているブランドに出向いて商品に意見を言うんだけど、
「これダメ」「こうじゃないとダメ」とか、じゃんじゃん注文をつけていた。
一見、すごくわがままな場面に出来上がっていたのだけど。
彼女にはファッションと商品がわかっていて、その意見を一切引かない…。
「そういうことができる人」が大事なんだな…と思うことがあった。
確かなセンスと、物事を突きつけられる、アクセルを踏み込める…
ここにも、そういうことが発動してる…と感じたのでした。
…
とまあ、写真の良し悪しについて書けてなくてアレなんですが、
お写真の方も良いです。
私は、不思議と祭りの写真が印象に残りました。
普段、地元の美術展で見るような定番の対象には飽き飽きしているのですが、
定番ネタもこうなれば良いな。
そうそう、タイトルの「しあわせなまとめ」ですが、
この写真集は、10年のまとめということだったのですが、
自分自身、昨年初めての個展ぽいグループ展をやったのですが、
その時にどの写真を出すか?という話で、
テーマを絞って一部だけを展示するのが一般的ですが、
これまで25年の写真が一度も形になっていなくて、すごく迷ったのです;
できれば、全部の写真をセレクトして成仏させたい…という。
そんなことが少し前にあったので、この写真集を見た時、
10年をまとめるなんて、よくやったなあ、すごいな、いいのができたな…と、
しあわせなまとめだな…、と思ったのでした^^。
こんな感想を持ちました。
うまく言えてなかったらすみません。
下げるつもりは一切ありませんので、そいう方向から読み解いていただけると幸いです。






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